平成28年11月25日(金)・26日(土)の二日間、日本技術士会四国本部主催の「第45回CPDセミナー・公開講座・防災講演会・修習セミナーおよび見学会」と共催で、「平成28年度 愛媛県技術士会講演会及び忘年会」を道後メルパルク松山において開催いたしました。

香川県、徳島県、高知県からも多数の方がお見えになられ、セミナー・忘年会合わせて総勢50名のご参加を得て大いに賑わいました。
皆様、お忙しい中ありがとうございました。

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—————————- 1日目 行事 —————————-

11月25日(金)13:00 ~ 17:00
【CPDセミナー】
演 題:「愛媛発【スマ】の完全養殖の取り組み」
講 師:愛媛大学南予水産研究センター  教授 松原 孝博 氏

【防災講演会】
演 題:「熊本地震にみる防災対策」
講 師:松山市消防局地域防災課        芝 大輔 氏

【公開講座】
演 題:「砥部焼と“とべりて”の活動」
講 師:伝統工芸士(きよし窯)          山田 ひろみ 氏

【修習セミナー】
講 師:四国本部 修習技術者支援委員会   吉村 和司 委員

【忘年会・懇親会】18:00 ~ 20:00

—————————- 2日目 行事 —————————-

11月26日(土)9:00 ~ 12:00
【見学会】
「松山城から道後方面に散策,路面電車,道後温泉源泉について」
案内役:愛媛大学防災情報研究センター 教授 松本 啓治 氏

—————————— 開催行事の概要 —————————–

■■■ 11月25日(金)■■■

日本技術士会四国本部 須賀 副本部長より開会挨拶を頂いた後、引き続き「CPDセミナー」「防災講演会」「公開講座」および「修習セミナー」が開催されました。

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(CPDセミナー)
「愛媛発【スマ】の完全養殖の取り組み」
(講師)愛媛大学南予水産研究センター  教授 松原 孝博 氏

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(防災講演会)
「熊本地震にみる防災対策」
(講師)松山市消防局地域防災課       芝 大輔 氏

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(公開講座)
「砥部焼と“とべりて”の活動」
(講師)伝統工芸士(きよし窯)         山田 ひろみ 氏

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(修習セミナー)
(講師)四国本部 修習技術者支援委員会   吉村 和司 委員

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(講師の皆様です)
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松原教授におかれましては、クロマグロの代替魚として愛媛県と愛媛大学と共同で養殖技術開発を進めてきた、「スマ」(※愛媛の貴重な海の恵みであることから「伊予の媛貴海(ヒメタカミ)」と命名された)、に関して大変貴重な講演をして頂きました。

このような技術のもと、愛媛県の水産養殖全国1位の生産額が維持されていることを改めて実感しました。

また、松山市消防局の芝様の講演では、今年4月の熊本地震発生直後に向かわれた現地調査を踏まえ、構造物被害とはまた違った側面から、「救助対応」「救援対応」「避難所対応」等を分析/フィードバックし、
南海トラフ大地震による被害が想定される松山市において必要な対策・教育活動・防災活動等の推進に関して詳しくご紹介して頂きました。
また、クロスロードという簡単なゲームを通じて、人はそれぞれ違った意見をもっており、いざ災害となった場合における合意形成の難しさを実感しました。

「とべりて」の山田ひろみ様からは「女性の目線で砥部焼を作りたい」との考えで、従来の白地に藍色の砥部焼のイメージから離れ、7名の女流砥部焼作家による「新しい砥部焼へ向けた活動」のご紹介をいただきました。
女性のならではのアイデアやデザインで、アクセサリー・手洗い鉢・ひな人形(ソリッド)等、砥部焼の新しい可能性について積極的な商品開発・PRを行っているそうです。
(尚、「とべりて」の意味は、砥部焼の作り手という意味だそうです。)
また、翌日の見学会において道後温泉の近くで山田ひろみ作の砥部焼による「陶板案内」を見つけましたのでご紹介しておきます。

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その後、会場を移し恒例の「愛媛県技術士会忘年会」へと移りました。

日本技術士会四国本部 武山 本部長より開会の挨拶を頂いた後、愛媛県技術士会 増田会長の乾杯の音頭により忘年会が始まりました。

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今年は本部例会との共催となったこともあり、県外からも多数のご出席を頂いており、四国4県の懇親を深める良い機会となりました。
また、講師の松原教授・山田ひろみ様にも、講演後引き続きご出席して頂きいろいろ裏話もお伺いすることができました。
(忘年会の席では、みなさん「砥部焼みきゃんバッチ」を注文していました。技術士会、さすがに女性には弱いみたいです。)

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その後、日本技術士会四国本部 亀田 試験委員長の中締めにより、忘年会も無事終了することができました。

来年もまた、皆様の多数のご参加をお待ちしております。

 

■■■ 11月26日(土)■■■ (見学会)

「松山城から道後方面に散策,路面電車,道後温泉源泉について」
(案内)愛媛大学防災情報研究センター  教授 松本 啓治 氏

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翌25日は、朝9時に松山城下の「加藤嘉明公騎馬像前」に集合し、要所要所で松本教授から詳しい説明があり、道後温泉までの道のりを歩いて移動しました。
松山藩主加藤嘉明の当時の街づくりと現在も残る痕跡(東雲公園)の案内に始まり、伊佐庭如矢の道後温泉を中心とした街つくり・当時の電車交通の面影等の説明を受けました。
また、各所に散らばる道後温泉源泉の見学を行い、その後道後駅→道後公園→道後温泉本館へと移動した後、平成29年完成予定の「飛鳥の湯」の前で解散となりました。

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pic20161126_06 道後駅前にて(クリックで拡大)
pic20161126_07 道後温泉本館前にて(クリックで拡大)

地元に居ながらも新しい発見も多く、改めて松山道後の魅力と先人の先見性を感じました。