11月11日(土)に、松山市埋蔵文化財センターのご協力を賜り「松山市考古学館」「湯築城跡」の見学会を開催いたしました。

<開催概要>

日 時:令和5年11月11日(土) 13:00~16:40
場 所:松山市考古学館、湯築城跡
主 催:愛媛県技術士会
参加者:16名
<スケジュール>
13:00 ~ 13:10 集合
13:10 ~ 14:10 松山市考古学館見学
14:20 ~ 15:00 バス移動(道後公園)
15:00 ~ 16:00 湯築城跡(資料館)見学
16:00 ~ 16:40 バス移動・解散

<見学内容>

【松山市考古学館】

松山市考古学館では、松山市立埋蔵文化財センター考古学館 梅木館長に出迎えていただきました。
梅木館長には、愛媛県技術士会の見学ということでお取り計らいをいただき、普段は入ることの無い考古学館のバックヤードを中心に案内して頂きました。
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バックヤードでは、土器の修復作業について説明がありました。
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土器の水洗処理後、表面情報を消さないため豚毛の歯ブラシで汚れを落とし、一つ一つどこの遺跡のどの場所でいつ発掘されたかの情報が手書きで記入されているそうです。
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また、実際の復元は当時の完品を想像しながらセメダインで行うとのお話でした。
その他、最近の分析で判明した石包丁の本来の役割の説明や、実際に、水筒、勾玉、ナウマン象の牙の化石などにも触らせて頂きました。

次に収蔵庫へと案内して頂きました。
収蔵品は、ランクを付けをして3カ所に分けて保管されており、考古館ではAランク品を保管しており、現在約8千箱あるとのことです。
(発掘された土器片は法的に遺失物として警察に届ける必要があるとの裏話がありました)
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引き続き、温度と湿度を管理したネガ保管庫で昔のオリジナルのネガ・ポジを保存している状況や、記録本の作成室を案内して頂きました。(記録本は絵や写真を用いて、ほぼ世界共通のフォーマットで作成されるとのことです)

集合写真(考古館にて)
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その後、一般展示場を見学し道後公園へバスで移動しました。

【湯築城跡】

道後公園到着後は、愛媛県立道後湯築城資料館 神石学芸員より伊予の国の戦国大名である河野氏が築城した湯築城の概要説明を受けました。
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その後、道後公園南側の発掘調査を元に復元された地区より公園を一周しながら、途中の各遺構においてご説明を受けました。

最初に訪れた「武家屋敷」は、以前道後動物園だったこともあり16世紀の大名クラスが住んでいた場所の形そのものが残っているのは非常に珍しいとのことでした。
屋敷は当時の間取りを基に、堀江町の鍛冶師である白鷹さんの和釘を使って復元されたとのことで、内部では当時の連歌の様子が再現されておりました。
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「土塁展示室」は外堀土塁の断面を樹脂で固めて内側から見えるようにした珍しい展示方法で、地層の状態から土塁構築の順序(被せて造ったため古い土が上になる)が良く解りました。
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その後東口側へと移動し、外堀の内側に巡る排水溝と道路の状況、守りを堅固にするため大手門から入ってきたものに城内を見えないように嵩上げしたとされる土塁についての説明がありました。
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最後に県指定文化財の「石垣湯釜」を見学して終了しました。
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集合写真(お疲れさまでした)
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本日は、技術士会の見学会と言うことで、普段の見学では得ることができないような貴重なお話も沢山聞かせて頂き、大変価値のある時間を過ごさせていただきました。
次回の見学会も、ぜひ皆様のご参加をお願いいたします。

レポートはこちら「R5愛媛県技術士会現地見学会