平成30年12月7日(土)四国本部CPDセミナーおよび愛媛県技術士会忘年会を開催いたしました。
セミナー・忘年会共に40余名のご参加を得て大いに賑わいました。
皆様、お忙しい中また寒い中お越しいただきありがとうございました。

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前半のセミナーは、湊町にあるプログレッソイベントルーム「パーク」において開催されました。

(1)開会挨拶

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日本技術士会四国本部 須賀副本部長の開会挨拶

(2)講演会の様子

1.CPDセミナー
CPDセミナーは、「災害に関する話題」と称しまして、本年発生した「西日本豪雨災害」および「北海道胆振東部地震」を中心に講演がありました。

「平成30年7月豪雨災害について(広島地域)」
中国本部 防災委員会 山下 祐一 副委員長
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山下氏からは、広島県における7月豪雨災害の概要と、具体的な地区を例にあげて地形状況と地区の土砂災害の発生メカニズムについて詳しくご説明して頂きました。
また、地域の技術士による初動期・復興期における支援活動について、具体的な支援活動内容についてご紹介がありました。

「平成30年7月豪雨災害における初動対応と今後の課題」
顧問 須賀 幸一
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須賀顧問からは、大規模災害時における各自治体と建設コンサルタントの協定についての現状説明があり、本県の7月豪雨時の初動対応を例に「県内企業の地理的な偏在」「国・県・市町間の連携」等が少なからず問題となっているとの指摘がありました。また、本県において今後予想される南海トラフ大地震等の大規模災害に向けて、さらなる連携強化の必要性や課題について説明がありました。

「災害と交通」
副会長 米虫 聡
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米虫副会長からは、災害と交通と題してJR四国・JR西日本(広島地区)における不通区間状況と開通までの復旧期間についての講演がありました。
災害を別の視点からとらえ、鉄道貨物の物流に占める影響度とその代替機能確保の困難さ、また災害時BRTによる公共交通の定時性確保等について詳しくご説明していただきました。

「北海道胆振東部地震を体験して」
会員 木村 一成
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木村氏からは、自身が参加されていた「日本地質学会大会(北大)」中に発生した北海道胆振東部地震において、リアル体験された内容について貴重なお話がありました。
食事等の生活行動確保の困難さ、正確な情報を得ることの困難さ、ネット情報の現実との乖離、そもそも電源確保の問題など貴重なご体験を話していただきました。情報依存社会の怖さの一端を垣間見た気がします。

(3)防災講演会

「防災教育」に関する事例報告(「砂防学習会」について)
講師:砂防ボランティア協会 事務局長 山田 康晴氏
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防災講演会は、愛媛県砂防ボランティア協会 山田事務局長よりご講演を頂きました。
砂防ボランティア協会の活動としては、平時の活動としては「砂防関係施設の点検」「土砂災害防止に関する知識の普及・啓蒙」「防災訓練・講習会への参加」また、災害時の活動としては、「土砂災害危険箇所、土砂災害危険区域等の緊急点検」等が行われているそうです。
講演会では、愛媛県砂防課と連携して小・中学生を対象とした「砂防学習会」において、土砂災害防止教育の観点から文科省学習指導要領とリンクさせて土砂災害防止の普及啓発活動へ取り組んでいる事例の紹介がありました。
インフラの整備だけでは災害への対応に限界があることが明白となった今、子供たちへの教育支援は非常に重要な活動だと感じます。

(4)青年技術士交流委員会の報告

講師:四国本部青年技術士交流委員会 面地 琢也氏

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面地氏からは、四国本部青年技術士交流委員会の活動内容についてのご紹介がありました。特に来年開催される「第46回技術士全国大会(徳島)」に向けて作製されたPVのお披露目もあり、青年技術士交流会の意気込みが伝わる内容でした。

講演会の後は、会場を「郷土料理 五志喜」へ移動し、恒例の忘年会が開催されました。

愛媛県技術士会 増田会長のあいさつに始まり、四国本部 冨士事業委員長の乾杯の音頭により忘年会が始まりました。
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冨士委員長からは来年徳島県で開催される「第46回技術士全国大会(徳島)」についてのPRがありました。全国の技術士と交流が出来るまたとない機会ですので、ぜひ皆様のご参加およびご協力をお願いします。
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つい先日に愛媛県技術士会30周年記念行事が開催されましたが、それにも増してご多数の参加を得て忘年会は大変盛り上がりました。
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最後は、米虫副会長の一丁締め(知りませんでした)により、H30忘年会も無事終了することができました。
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H31年も皆様のご協力のほどよろしくお願いいたします。