<開催概要>
日 時:令和6年10月30日(水) 10:30~16:00
場 所:四国電力 西条発電所
主 催:愛媛県技術士会
参加者:14名
<スケジュール>
10:30 ~ 12:00 集合・バス移動
12:00 ~ 13:00 西条発電所PR館見学(昼食)
13:00 ~ 14:20 西条発電所見学
14:20 ~ 14:30 質疑応答
14:30 ~ 16:00 バス移動・解散
<見学内容>
今年の見学会は「四国電力株式会社」のご協力を賜り、2023 年にリプレース工事を完了し、50 万kW の最新鋭高効率機として営業運転を開始した「西条発電所新1号機」の見学を行いました。
西条発電所へ到着後は最初に「西条発電所PR館」を見学しました。PR館では発電の仕組みや所内をVRで見学できるモニター、西条市の紹介、環境クイズ等、子供達も楽しめるような工夫がなされていました。
PR館で西条発電所全体に関する概要説明を受けた後、発電機建屋へと移動しました。
先ずは発電機室で蒸気タービンの見学を行いました。蒸気タービンは長さ45mもあり毎分3600回転(60Hz)、最大50万Kwの誘導発電機を駆動しているとのことです。
次に、中央制御室の見学を行いました。中央制御室は各種情報が一元的にデジタル表示され、PCからの指令で制御されているとのことです、昔のイメージの制御盤やスイッチが並ぶといったものではなく非常にシンプルな印象でした。(撮影は不可)
途中、石炭を燃焼するボイラー設備の説明を受けた後、建屋屋上(70m)に上り、石鎚山・瀬戸内海を背景に発電所設備についての説明を受けました。
眼下では運搬船より石炭の搬入が行われていましたが、西条発電所内の3万tの石炭貯蔵サイロを6日くらいで消費するとのことです。
見学後はPR館に戻り、質疑応答の時間を設けて頂きました。参加者からは活発な質問があり一つ一つ丁寧なご回答を頂きました。
四国の平均的な一日の時間ごとの電力消費量の説明があり、最近は再生可能エネルギーの割合が非常に大きくなってきているとの内容でした。
しかし、再生可能エネルギーは、気象や発電可能時間帯等に左右されるため供給面では不安定とのことです。
また、電力品質を保つためには、刻々と変動する電力需要量に合わせて発電量をコントロールする必要がある(消費量=発電量)との説明がありました。
その変動の最終的な調整を「火力発電」が担っており、西条火力発電所の役割は非常に大きいとのことです。
私たちが当たり前のように毎日使用している電気ですが、大規模な設備とそれを安定稼働させている方々のおかげで豊かな生活ができていることを改めて実感した見学会でした。
次回の見学会もぜひ皆様のご参加をお願いいたします。